
営業に疲れた・・・もう転職した方がいいのかもしれない。。
毎月数字を追い続け、顧客対応に追われ、仕事が終わっても翌日の商談や目標が頭から離れない。そんな状態が続くと、営業という仕事そのものを辞めたくなることがあります。
私自身も、以前は外回りを中心とした営業職でした。顧客先を回り、移動し、社内へ戻って資料を作る。仕事が終わるのが終電近くになることもあり、「この働き方を何年続けるのだろう」と考えた時期があります。
その後、働き方を少しずつ変え、現在は在宅を中心に仕事をしています。振り返って感じるのは、当時つらかった原因のすべてが「営業」という職種にあったわけではないということです。
営業に疲れたときは、すぐに「営業を辞めるか、続けるか」の二択にする必要はありません。
まずは、何に疲れているのかを分けて考えることが重要です。
営業がストレスを感じやすいのはなぜか
営業職は、成果が数字として表れやすい仕事です。
売上、契約件数、商談数、アポイント数など、会社によって指標は違っても、何らかの目標を追うケースが多いでしょう。
成果が分かりやすいことは営業の面白さでもあります。一方で、達成できなかったときも結果がはっきり見えるため、精神的な負担になりやすい仕事でもあります。
さらに営業は、数字だけを追えばよいわけではありません。
顧客との関係をつくり、ニーズを聞き、提案し、社内と調整し、資料を準備する。案件によってはクレーム対応や契約後のフォローまで担当します。
こうした複数の負荷が重なることで、「最近ずっと疲れている」という状態になることがあります。
営業に疲れたと感じやすい6つの原因
1.毎月の数字やノルマに追われる
営業マンのストレスとして、最も分かりやすいのが数字です。
今月の目標を達成しても、翌月になればまたゼロから始まる。結果を出し続けることを求められる環境では、達成感よりも「次の数字を作らなければ」という感覚が強くなることがあります。
特に、売上だけでなく行動量まで細かく管理される職場では、常に数字を見られている感覚になりやすいでしょう。
2.顧客対応で気持ちが休まらない
営業は人と関わる仕事です。
相手によって話し方を変えたり、急な要望に対応したり、時には厳しい言葉を受けたりすることもあります。
顧客との関係を大切にするほど、「返信しなければ」「早く対応しなければ」と考えてしまい、勤務時間外まで仕事が頭から離れなくなることがあります。
人と接することが嫌いではなくても、この状態が長く続けば疲れるのは当然です。
3.外回りや移動時間が大きな負担になる
これは、私自身が営業時代に強く感じたことの一つです。
商談そのものは1時間でも、そこへ行くまでに30分、1時間とかかることがあります。1日に複数件訪問すれば、実際にはかなりの時間を移動に使っています。
当時は「営業なのだから仕方がない」と考えていました。
しかし、オンライン商談や在宅勤務を経験すると、同じ営業でも働き方によって負担は大きく変わると分かりました。
営業に疲れたと感じている人の中には、仕事そのものではなく、移動を含めた営業スタイルに疲れている人もいると思います。
4.自分ではコントロールできないことが多い
営業は、努力した分だけ必ず契約になる仕事ではありません。
顧客の予算がなくなった。会社の方針が変わった。競合の商品が選ばれた。
自分ではどうにもできない理由で失注することもあります。
それでも結果としては「売れなかった」と評価されることがあります。
努力と結果が必ずしも比例しないことも、営業マンがストレスを抱えやすい理由の一つです。
5.社内調整にも意外と時間を取られる
営業というと、顧客との商談ばかりをイメージしがちです。
実際には、社内調整もかなり多くあります。
見積もりを確認する。技術担当へ相談する。上司の承認を取る。納期を調整する。契約書を確認する。
顧客と社内の間に立つ役割になることも多く、「どちらからも急かされる」という状況も起こります。
こうした見えにくい業務が積み重なり、疲労につながることがあります。
6.仕事と生活の境界がなくなる
営業職では、顧客の都合に合わせて予定が決まることがあります。
昼休みに電話が入る。夕方に急な問い合わせが来る。休日にもメールが気になる。
こうした状態が続くと、仕事をしていない時間にも気持ちが休まりません。
私自身も働き方を変える前は、仕事が生活のかなり大きな割合を占めていました。
今振り返ると、問題だったのは「営業職だから」というより、自分が送りたい生活と働き方が合っていなかったことだったと思います。
営業に疲れたからといって、すぐ転職すべきとは限らない
「営業に疲れた」と検索するほどつらい状態なら、環境を変えることは考えてよいと思います。
ただ、転職することだけが答えではありません。
大切なのは、自分が何を変えたいのかを整理することです。
たとえば、
「数字を追うことがつらい」
のと、
「毎日の外回りがつらい」
のでは、選ぶべき次のキャリアは違います。
前者であれば営業以外の職種が合うかもしれません。一方、後者であればインサイドセールスやオンライン営業に変えるだけで負担が軽くなることもあります。
疲れているときほど、「全部嫌だ」と感じやすくなります。
だからこそ、営業という職種をひとまとめにせず、何を残して、何を変えたいのかを考えることが重要です。
営業に疲れたときに考えたい5つの選択肢
1.まずは今の働き方を調整する
疲労が一時的なものであれば、転職を急がない選択もあります。
担当顧客が多すぎないか。商談数が過剰ではないか。残業が常態化していないか。
業務量そのものに問題がある場合、上司への相談や担当変更で改善する可能性があります。
転職という大きな決断をする前に、今の環境で変えられる部分がないかを確認する価値はあります。
2.営業スタイルを変える
営業といっても、仕事の形は一つではありません。
新規開拓営業、既存顧客営業、法人営業、個人営業、インサイドセールス、オンライン営業など、求められる働き方はかなり違います。
私自身も、対面や外回り中心の働き方から、オンラインを中心とした仕事へ変わりました。
同じ顧客対応でも、移動がなくなるだけで時間の使い方は大きく変わります。
営業経験を活かしたいのであれば、職種を完全に変える前に、営業スタイルを変える方法もあります。
3.営業経験を活かせる別職種へ移る
営業を続けなくても、これまでの経験は活かせます。
営業では、顧客との会話だけではなく、ヒアリング、資料作成、進捗管理、社内調整、提案、フォローなど、さまざまなスキルを使っています。
こうした経験は、
カスタマーサクセス、営業企画、営業事務、採用、カスタマーサポートなどでも活かせます。
「営業を辞める=キャリアをゼロから作り直す」ではありません。
むしろ、営業経験を細かく分解すると、次の仕事で使えるものがかなり見つかります。
4.在宅でできる仕事へ働き方を変える
もし疲れている原因が、
通勤、移動、長時間労働、働く場所の制約
にあるのであれば、在宅ワークという選択肢もあります。
在宅勤務になれば、すべてのストレスがなくなるわけではありません。
目標もありますし、人間関係もあります。
それでも、通勤や移動に使っていた時間を生活へ戻せることは、大きな変化です。
私の場合も、在宅中心の働き方へ変えたことが、その後の生活を考えるきっかけになりました。
働く場所の自由度が上がり、最終的には東京から福岡へ移住するという選択にもつながりました。
仕事を変えることは、仕事内容だけではなく、生活そのものを変える可能性があります。
5.営業から完全に離れる
営業経験を活かす方法を考えたうえで、それでも営業に関わる仕事から離れたいと思うのであれば、別の職種を選ぶことも当然できます。
「これまで営業をしてきたから、次も営業にしなければならない」
という決まりはありません。
むしろ、実際に経験したからこそ、自分に合わない働き方が分かったとも考えられます。
ただし、その場合も「営業が嫌だから」という理由だけで次の仕事を選ぶのではなく、
次の仕事では何を大切にしたいのか
まで考えておくことをおすすめします。
営業から転職する前に整理したい3つのこと
何に疲れているのか
最初に整理したいのは、疲れの原因です。
営業そのものなのか。ノルマなのか。会社なのか。上司なのか。通勤なのか。外回りなのか。
ここが曖昧なまま転職すると、新しい職場でも同じ問題が起きる可能性があります。
次の仕事で絶対に避けたいことは何か
転職では「やりたい仕事」ばかりに目が向きますが、避けたい条件を決めることも重要です。
たとえば、
「毎日出社する働き方には戻りたくない」
「新規テレアポはしたくない」
「休日に連絡が来る環境は避けたい」
などです。
自分にとって譲れない条件を明確にすると、求人を見る基準も変わります。
営業経験の中で残したいものは何か
営業がつらかったとしても、すべてが嫌だったとは限りません。
顧客から感謝されたことは嬉しかった。
提案を考えることは好きだった。
資料を作ることは苦ではなかった。
既存顧客との関係づくりは得意だった。
こうした部分は、次のキャリアを考える重要な材料になります。
「嫌だったこと」だけではなく、続けたいことも拾い上げることが大切です。
私が営業時代を振り返って思うこと
営業をしていた頃の私は、働き方について今ほど細かく考えていませんでした。
外回りをして、顧客を訪問して、夜まで働く。それが営業職なら普通だと思っていた部分があります。
しかし、在宅中心の働き方を経験してから、「仕事の内容」と「働き方」は分けて考えられると気づきました。
営業経験そのものは、現在の仕事でもかなり活きています。
相手の話を聞くこと。課題を整理すること。相手に合わせて説明すること。信頼関係をつくること。
これらは、職種が変わっても使い続ける力です。
だから、営業に疲れた人に対して「すぐ営業を辞めた方がいい」とも、「もう少し頑張った方がいい」とも一概には言えません。
伝えたいのは、
営業経験まで捨てる必要はない
ということです。
仕事の一部だけを残し、働き方を変えるという選択もあります。
みらいコーデが「今までの経験」を大切にする理由
みらいコーデでは、営業、事務、企画、カスタマーサクセスなど、これまで仕事をしてきた人の経験を活かしながら、在宅ワークを目指すことを重視しています。
そのため、まったく新しい専門職へ無理に転身することを前提にはしていません。
営業を経験してきた人なら、顧客対応、資料作成、スケジュール管理、報告、調整など、すでに持っている力があります。
そこへオンラインツールの活用や、在宅環境でのコミュニケーション、タスク管理などを加えることで、働き方の選択肢を広げられます。
私自身、在宅ワークへ移るまでにはかなり遠回りしました。
だからこそ、みらいコーデでは知識を学ぶだけではなく、実際の仕事を想定した課題やロールプレイを通して、仕事を任せてもらえる状態をつくることを大切にしています。
営業に疲れたときは「辞めるか」ではなく「どう働きたいか」を考える
営業に疲れたとき、「転職するべきか」を考えるのは自然なことです。
ただ、その前に一度、
何に疲れているのか。
何なら続けられるのか。
次の仕事では何を変えたいのか。
を整理してみてください。
営業を続ける。会社を変える。営業スタイルを変える。別職種へ移る。在宅で働ける仕事を選ぶ。
選択肢は一つではありません。
私自身も、働き方を見直したことで仕事だけではなく、暮らす場所や生活のあり方まで変わりました。
仕事のために生活を合わせるのではなく、送りたい人生に合わせて仕事を選ぶ。
営業に疲れたと感じたときは、自分のキャリアを見直す一つのきっかけとして考えてもよいと思います。
