
「企画職に興味はあるけれど、未経験から目指すのは難しい?」
「アイデアを考える仕事には惹かれるけれど、自分にできるのか不安」
「将来的には在宅ワークで企画の仕事をしたい」
こうした悩みを持つ人は少なくありません。
企画職は、営業や事務などと比べると仕事内容が見えにくく、「経験者しかなれない」「頭のいい人やセンスのある人がやる仕事」という印象を持たれがちです。
ただ、企画職が難しい理由は、特別な才能が必要だからではありません。
実際に難しいのは、正解が決まっていない課題に対して、自分で情報を集め、考え、周囲を巻き込み、実行し、結果を見ながら改善する必要があることです。
私自身、企画・新規事業・業務推進に関わる仕事をしてきましたが、実務では「面白いアイデアを出せるか」以上に、そのアイデアを根拠のある企画へ落とし込み、実行まで進められるかが重要だと感じています。
この記事では、「企画職はなぜ難しいのか」を実際の業務まで分解しながら解説します。
さらに、未経験から企画職を目指す場合に何を準備すればいいのか、在宅ワークで企画職をする場合に必要になる力、みらいコーデでどのような実務力を補えるのかまで紹介します。
企画職が難しいと言われるのは「正解が決まっていない」から
営業事務であれば、「このデータを入力する」「この見積書を作る」など、比較的完成形が見えやすい仕事があります。
一方、企画職では、
「売上を伸ばす方法を考えてほしい」
「新しいサービスを検討してほしい」
「この業務をもっと効率化できないか」
といった、答えが決まっていない依頼を受けることがあります。
ここで難しいのは、すぐに答えを出すことではありません。
まず、
何が問題なのか。
誰が困っているのか。
原因はどこにあるのか。
今までどんなことを試したのか。
何を変えれば改善するのか。
といったところから考える必要があります。
企画職では、「正解を知っている人」よりも、正解が分からない状態から考え始められる人が求められます。
そのため、最初は難しく感じて当然です。
企画職が難しい5つの理由


企画職の難しさをもう少し具体的に分解すると、大きく5つあります。
1.アイデアだけでは企画にならない
企画職というと、
「新しいサービスを考える」
「面白いキャンペーンを考える」
といった発想力が注目されやすい仕事です。
しかし、実務ではアイデアを出しただけでは企画になりません。
たとえば、
「若い人向けの新しいサービスを作りましょう」
という案があったとしても、
誰を対象にするのか。
本当にニーズがあるのか。
競合は何をしているのか。
いくらで提供するのか。
どうやって販売するのか。
収益は出るのか。
まで考える必要があります。
企画職が難しいのは、思いつきを「実行できる計画」に変える必要があるからです。
2.数字や根拠を求められる
自分では「いい企画だ」と思っていても、それだけでは会社を動かせません。
「なぜ、この企画をやる必要があるのか」
を説明する必要があります。
たとえば市場規模、顧客データ、売上実績、アンケート結果、競合情報などを使いながら、
「この課題があるので、この施策を行う」
と説明します。
そのため企画職では、発想力と同じくらい、
情報を集める力、数字を見る力、根拠を整理する力
が重要になります。
高度な統計知識が必須という意味ではありません。
Excelでデータを整理し、「この数字から何が読み取れるか」を考えられることが重要です。
3.自分一人では企画を実行できない
企画職で意外と大変なのが、関係者との調整です。
たとえば新しいサービスを企画したとしても、
- 営業
- マーケティング
- システム
- 経理
- 法務
- 経営
など、複数の部署が関わることがあります。
企画担当者だけが「これをやりたい」と思っていても、実行できません。
営業からは、
「顧客に説明しづらい」
と言われるかもしれません。
システム担当からは、
「その機能は今期中には作れない」
と言われることもあります。
経営側から、
「費用対効果が合わない」
と判断されることもあります。
そこで終わるのではなく、
「では、何を変えれば実現できるか」
を考えるのが企画職です。
企画職は考える仕事であると同時に、人を動かす仕事でもあります。
4.企画した後の実行まで責任を持つことがある
企画職は、企画書を提出して終わりではありません。
実際に企画を動かし、
予定通り進んでいるか。
予算は問題ないか。
利用者の反応はどうか。
想定していた成果が出ているか。
などを確認します。
成果が出なければ、改善します。
たとえばキャンペーンを企画して実施したものの、申込数が伸びなかったとします。
その場合、
広告が届いていないのか。
内容に魅力がないのか。
申込方法が分かりにくいのか。
価格が合っていないのか。
を再び考えます。
企画職では、企画する力だけでなく、実行して改善するところまで仕事になることがあります。
5.成果がすぐに見えないこともある
営業なら、契約件数や売上などで成果が比較的分かりやすい場合があります。
企画職の場合、成果が出るまで時間がかかることがあります。
新しい施策を考える。
関係者と調整する。
準備する。
実施する。
数字を確認する。
改善する。
という流れがあるからです。
途中で企画内容が変更されたり、実施自体が見送られたりすることもあります。
そのため、
「自分が考えたものがすぐ成果になってほしい」
という人にとっては、もどかしさを感じる場面もあるでしょう。
逆に、時間をかけながら試行錯誤することを面白いと感じられる人には、企画職の面白さがあります。
未経験から企画職を目指すのが難しい理由


企画職そのものの難しさに加えて、未経験転職ではもう一つ壁があります。
それは、
「企画した経験」を説明しづらいこと
です。
企業側からすると、
「この人に企画を任せたら、実際にどう進めるのか」
を知りたいからです。
ただし、ここでいう企画経験は、必ずしも「企画部に所属していた経験」だけではありません。
たとえば営業職で、
営業資料を改善した。
顧客の声をもとに提案方法を変えた。
新しい営業施策を考えた。
という経験があれば、企画につながります。
事務職でも、
業務フローを見直した。
Excelの管理表を作り直した。
社内マニュアルを改善した。
という経験があります。
つまり、未経験から企画職を目指すときは、
「企画職として働いたことがありますか?」
だけで考えるのではなく、
「課題を見つけ、自分で改善した経験がありますか?」
まで広げて考えることが大切です。
未経験から企画職を目指すなら、今の仕事で企画経験を作る
企画職を目指すために、いきなり転職する必要はありません。
むしろ、現在の仕事の中で小さな企画経験を作っておくことをおすすめします。
たとえば、
毎月時間がかかっている業務を見直す。
問い合わせ内容を分析して改善案を考える。
営業資料を作り直す。
社内イベントを企画する。
新しいマニュアルを作成する。
といったことです。
重要なのは、
課題発見 → 改善案 → 実行 → 結果
まで経験することです。
たとえば、
「毎月5時間かかっていた集計作業を見直し、Excelの管理方法を変更したことで2時間まで短縮した」
という経験があれば、
課題を発見したこと。
改善方法を考えたこと。
実際に実行したこと。
結果が出たこと。
まで説明できます。
これは、単に
「Excelが使えます」
と言うより、企画職ではずっと評価しやすい経験になります。
企画職を目指すなら、資格を増やすことだけでなく、自分で考えて仕事を変えた経験を増やすことを意識してみてください。
企画職で必要になる実務スキル
企画職では「考える力」が注目されますが、実際にはその考えを仕事として形にするスキルも必要です。
代表的なのは、
Excelでデータを整理する。
PowerPointで企画書を作る。
Wordなどで情報をまとめる。
情報収集をする。
関係者へ説明する。
スケジュールを管理する。
といった力です。
たとえば企画案そのものが優れていても、PowerPointにまとめた資料が分かりにくければ、相手に伝わりません。
また、会議で企画が承認されても、期限や担当者を整理できなければ実行できません。
企画職は、
考える → 伝える → 動かす
ところまで含めた仕事です。
そのため、企画の知識だけではなく、基本的なビジネススキルが重要になります。
在宅ワークの企画職はなぜさらに難しいのか


企画業務には、調査、資料作成、データ分析、オンライン会議など、在宅ワークと相性の良い仕事が多くあります。
一方で、在宅で企画職をする場合には、出社型とは違った難しさがあります。
企画は、関係者とのコミュニケーションが多い仕事です。
オフィスなら、
「この企画について少し相談できますか?」
と声をかけられます。
在宅ワークでは、Slackなどで状況を文章にして伝える必要があります。
たとえば、
「新しい施策を考えました」
だけでは情報が足りません。
「現在この課題があり、データを見るとAが原因だと考えています。そのためBの施策を検討しています。方向性について確認いただきたいです」
と整理して伝える必要があります。
さらに、自分の仕事が周囲から見えにくいため、
現在どこまで進んでいるのか。
次に何をするのか。
何に困っているのか。
を自分から共有することも重要です。
在宅企画職では、企画力だけでなく、文章化・進捗共有・タスク管理など、オンラインで仕事を進める力も必要になります。
企画職と在宅ワークを組み合わせるメリット
難しさはありますが、企画職と在宅ワークには相性の良い部分もあります。
企画業務には、集中して考える時間が必要です。
市場調査をする。
資料を整理する。
企画書を作る。
データを分析する。
こうした仕事は、自宅など落ち着いた環境の方が集中しやすい人もいるでしょう。
また、通勤や移動の時間が減れば、その時間を企画の調査や学習、家族との時間などに使うこともできます。
働く場所への制約が減れば、地方に住みながら仕事を続けられる可能性も広がります。
私自身も、在宅で働けるようになったことで、東京から福岡へ移住するという選択ができました。
ただし、企画職だから自動的に在宅ワークになるわけではありません。
企業や仕事内容によっては、対面会議や現場確認、イベント対応などが必要です。
在宅ワークを目指す場合は、
「企画職かどうか」だけでなく、「その企画業務がオンラインで完結できるか」
まで確認することが大切です。
企画職を目指すなら「知識」より実務に近い経験を増やす
企画職について勉強することは重要です。
マーケティングの本を読む。
企画書の書き方を学ぶ。
フレームワークを覚える。
こうした学習も役立ちます。
ただし、知識だけでは仕事を進められるようにはなりません。
実際の仕事では、
「この会社の課題を整理してください」
と依頼されることがあります。
そこで必要なのは、
必要な情報を確認する。
調査する。
数字を整理する。
仮説を立てる。
企画書を作る。
相手へ説明する。
フィードバックを受けて修正する。
という経験です。
企画職が難しいと感じる理由の一つは、勉強した内容と実際の仕事との間に距離があることです。
だからこそ、未経験者ほど実務に近い練習をしておくことが重要になります。
みらいコーデでは企画を「考えるところ」で終わらせない


みらいコーデでは、営業・事務・企画などのビジネス職で在宅ワークを目指す人に向けて、実際の業務を想定した課題に取り組みます。
企画職に必要なPowerPointやExcelの操作も学びますが、操作方法を覚えるだけではありません。
たとえば、
上司から依頼を受ける。
必要な情報を確認する。
内容を整理する。
資料を作る。
期限までに提出する。
フィードバックを受ける。
修正して再提出する。
というところまで行います。
これは、企画職でも実際に発生する仕事の流れです。
私自身、独学で在宅ワークを目指していた頃は、「何を覚えれば仕事を任せてもらえる状態になるのか」が分からず、かなり遠回りしました。
その経験から、みらいコーデでは単に知識を増やすのではなく、
仕事を一つ最後まで進める力
を重視しています。
企画職を目指していても、
「企画経験がない」
「PowerPointに自信がない」
「在宅で仕事を進めた経験がない」
という人はいるでしょう。
すべてをゼロから覚える必要はありません。
営業で培ったヒアリング力。
事務で培った情報整理力。
CSで培った顧客理解。
こうした経験に不足している実務力を加えることで、企画職へつなげられる可能性があります。
企画職は難しい。でも難しさは準備できる
企画職は、簡単な仕事ではありません。
正解がない。
根拠を求められる。
関係者との調整が必要。
実行した後も改善する。
こうした難しさがあります。
一方で、それは「特別な才能がないとできない」という意味ではありません。
今の仕事で小さな改善をする。
数字を使って課題を考える。
PowerPointで資料を作る。
自分の考えを人へ説明する。
実行後の結果を振り返る。
こうした経験を少しずつ増やしていけば、企画職で必要になる力を身につけることができます。
特に未経験から企画職を目指す場合は、
「企画職になるために何を勉強するか」
だけではなく、
「企画の仕事を任されたときに、自分は最後まで進められるか」
という視点を持つことが大切です。
さらに在宅ワークを目指すなら、その実務力に加えて、チャットでの報告、オンライン会議、タスク管理、クラウドでの資料共有なども必要になります。
企画職は簡単ではない。
だからこそ、仕事の中身を理解し、必要な力を一つずつ準備していけばよいと思います。
「自分の今の経験から企画職を目指せるのか」「在宅ワークにつなげるには何が足りないのか」を知りたい場合は、一度現在の経験を整理してみてください。
