
「企画職に興味はあるけれど、自分に向いているのか分からない」
「アイデアを考えるのは好き。でも、それだけで企画職になれるの?」
「将来的には在宅ワークもできる仕事を選びたい」
企画職に興味を持ったとき、こうした疑問を感じる人は少なくありません。
企画職というと、新しい商品やサービスを考えたり、面白いアイデアを出したりする華やかな仕事を想像しやすいでしょう。
しかし、実際の企画業務はそれだけではありません。
現状を調べる。課題を見つける。情報を整理する。仮説を立てる。企画書にまとめる。関係者へ説明する。そして実際に動かし、結果を見ながら改善する。
つまり、企画職に向いているのは、単に発想力がある人ではなく、課題を整理し、考えたことを形にして、最後まで仕事を前へ進められる人です。
私自身、営業だけでなく、新規事業や企画、業務推進に関わる仕事を経験してきました。
その中で感じるのは、実務で強い企画担当者ほど「アイデアマン」というより、「状況を整理して周囲を動かせる人」だということです。
この記事では、企画職の仕事内容を整理したうえで、どのような人が向いているのか、これまでの営業・事務などの経験をどう活かせるのか、さらに在宅ワークとの相性まで解説します。
企画職とは?アイデアを出すだけではない仕事
企画職は、会社や事業が抱える課題に対して、新しい方法や仕組みを考え、実行につなげる仕事です。
ただし、「企画職」という一つの仕事があるわけではありません。
たとえば商品企画であれば、市場や顧客ニーズを調べ、新しい商品やサービスを考えます。
営業企画なら、営業担当者が成果を出しやすくするために、営業資料や販売方法、営業プロセスなどを改善します。
事業企画では、新しい事業の方向性を考え、収益性や実現可能性を検討します。
マーケティング企画なら、誰にどのような方法で商品を届けるかを考えます。
仕事内容は異なりますが、共通しているのは、
現状を理解する → 課題を見つける → 解決方法を考える → 周囲へ伝える → 実行する
という流れです。
そのため、企画職は「会議でアイデアを発表する仕事」というより、考えたことを実際の仕事として動かす役割だと考えた方が実態に近いでしょう。
企画職に向いてる人の5つの特徴


企画職に必要なのは、特別な発想力だけではありません。
日常の仕事の中で、次のような考え方や行動を自然にしている人は、企画職との相性がある可能性があります。
1.「なぜこうなっているのか」を考えられる人
企画のスタートは、アイデアではなく課題です。
たとえば売上が下がっている場合でも、
「もっと広告を出そう」
とすぐに施策を考えるのではなく、
なぜ売上が下がっているのか。
新規顧客が減ったのか。
既存顧客が離れているのか。
商品そのものに問題があるのか。
と原因を整理する必要があります。
普段から、
「なぜこの作業をしているんだろう」
「もっとやりやすい方法はないかな」
「お客様が困っているのは本当にここだろうか」
と考える癖がある人は、企画職で必要になる課題発見と相性があります。
逆に、渡された指示をそのまま処理することだけを好む人は、正解が決まっていない企画業務にストレスを感じることもあります。
2.情報を整理して分かりやすくするのが得意な人
企画職では、多くの情報を扱います。
市場データ、顧客の声、売上数字、競合情報、社内の意見など、さまざまな情報から重要な部分を選び、整理しなければなりません。
企画書を作るときも、調べた情報をすべて載せればよいわけではありません。
「今何が起きているのか」
「何が課題なのか」
「だから何をするのか」
を相手が理解できる順番で整理する必要があります。
この力は、企画職だけで身につくものではありません。
営業で提案資料を作っていた人や、事務職で情報を整理していた人も、すでに近い経験をしている可能性があります。
複雑な話を整理して、他の人にも分かる状態にすることが好きな人は、企画職で強みを発揮しやすいでしょう。
3.人の話から課題を見つけられる人
企画職は、一人でパソコンに向かって考え続ける仕事ではありません。
良い企画を作るためには、営業担当者、顧客、経営者、現場の社員など、さまざまな人から話を聞く必要があります。
たとえば顧客が、
「このサービス、少し使いづらいんですよね」
と話したとします。
ここで、
「そうなんですね」
で終わるのではなく、
「どの場面で使いづらいと感じますか?」
「今はどのように対応していますか?」
と掘り下げることで、本当の課題が見えてきます。
企画職で必要なのは、自分の考えを話す力だけではありません。
むしろ、相手から情報を引き出し、その中から課題を見つける力が重要です。
営業やカスタマーサポートなど、人の話を聞く仕事をしてきた人は、この部分を活かしやすいでしょう。
4.アイデアを「形にするところ」まで動ける人
「こんなことをやったら面白そう」
と考えること自体は、それほど難しくありません。
企画職で差がつくのは、その後です。
実現するにはいくらかかるのか。
誰に協力してもらうのか。
いつまでに何をするのか。
どんな資料が必要なのか。
成果をどう判断するのか。
ここまで考えて、初めて企画は仕事として動き始めます。
私自身、企画や新規事業に関わる仕事をする中で感じるのは、良いアイデアよりも、実行できる企画の方が価値が高いということです。
アイデアを出して満足するのではなく、
「では、次に何をすれば実現できるか」
まで考える人は企画職に向いています。
5.自分の案を変えることに抵抗がない人
企画職では、自分が考えた案がそのまま採用されるとは限りません。
上司から、
「予算的に難しい」
と言われることもあります。
営業担当者から、
「現場では使いにくい」
と言われるかもしれません。
実際に実施してみても、想定していた成果が出ないことがあります。
そこで、
「自分の企画を否定された」
と考えるのではなく、
「では、どう変えればよくなるだろう」
と考えられることが重要です。
企画は、一度で正解を出す仕事ではありません。
考える。試す。結果を見る。修正する。
この繰り返しです。
そのため、自分のアイデアに強くこだわる人よりも、他人の意見や結果を見ながら柔軟に改善できる人の方が、実務では強いと感じます。
「企画職経験なし」でも、すでに企画力を使っていることがある
企画職に興味を持っている人の中には、
「企画経験なんて一度もありません」
と考える人もいるでしょう。
ただ、肩書きが企画職でなかっただけで、似た仕事を経験しているケースはあります。
たとえば営業職なら、
「顧客の課題を聞き、提案内容を考えた」
という経験があります。
事務職なら、
「毎月時間がかかっていた作業方法を見直した」
という経験があるかもしれません。
接客業でも、
「お客様から多かった要望をまとめ、店舗のサービス改善を提案した」
のであれば、これも企画的な仕事です。
企画とは、必ずしも「新商品を開発すること」ではありません。
現状の課題を見つけ、より良い方法を考え、実行することも立派な企画です。
そのため、企画職を目指す前に、
「企画経験があるか」
ではなく、
「今まで課題を見つけて改善した経験はないか」
という視点で、自分の仕事を振り返ってみることをおすすめします。
企画職と在宅ワークは相性がいい?


企画職には、在宅ワークと相性の良い業務が多くあります。
市場や競合の調査。
Excelを使ったデータ分析。
PowerPointでの企画書作成。
SlackやTeamsでの情報共有。
Zoomでの打ち合わせ。
こうした仕事は、パソコンとオンライン環境があれば対応できます。
また、外回りが中心の営業職などと比較すると、移動を必要としない業務も多いため、企業によっては在宅勤務を取り入れやすい職種です。
在宅で働けるようになれば、通勤時間を減らし、家族との時間や自分の時間を増やせる可能性があります。
住む場所への制約も小さくなるため、地方へ移住しながら都市部の会社の仕事をするという働き方も考えられます。
私自身も、在宅で働けるようになったことで、東京から福岡へ移住するという選択ができました。
ただし、企画職だから必ず在宅勤務ができるわけではありません。
現場への同行、対面会議、イベント運営などが必要な企画職もあります。
重要なのは、職種名だけではなく、実際の業務のどこまでがオンラインで完結するのかを見ることです。
在宅で企画職をするなら「考える力」以外も必要
企画職というと、思考力ばかり注目されがちです。
しかし、在宅で企画業務を進める場合は、それ以外の力も必要になります。
たとえば
PowerPointで企画内容を資料にまとめる力。
Excelで数字を整理する力。
チャットで自分の考えを分かりやすく伝える力。
オンライン会議で関係者と認識を合わせる力。
複数のタスクや期限を管理する力。
在宅では、隣の席へ行って、
「これってどういう意味ですか?」
と気軽に確認することができません。
だからこそ、
「ここまでは理解していますが、この部分だけ確認させてください」
と文章で状況を整理して伝える必要があります。
また、企画は複数の人と進めることが多いため、自分の作業だけ終わればよいわけでもありません。
考える力と、オンラインで仕事を前に進める力の両方が必要になります。
これは企画職に限らず、在宅ワーク全般に共通する部分です。
自分が企画職に向いているか確かめる方法


企画職に向いているかどうかを知るために、いきなり転職する必要はありません。
まずは今の仕事の中で、小さな企画をしてみることをおすすめします。
たとえば、
「毎月時間がかかっている作業を改善できないか」
と考えてみる。
原因を整理し、新しい方法を考え、上司や同僚へ提案する。
実際に試してみて、作業時間がどう変わったか確認する。
これだけでも、
- 課題発見
- 情報整理
- 企画
- 提案
- 実行
- 改善
という一連の流れを経験できます。
あるいは、社内イベントの企画、資料フォーマットの改善、問い合わせ対応の見直しなどでも構いません。
ここで、
「考えるのが面白い」
「周囲に説明して形にするのが楽しい」
「結果を見て改善したくなる」
と感じるのであれば、企画職との相性がある可能性があります。
逆に、企画を考えることよりも、決められた手順で正確に仕事を進める方が好きだと気づくかもしれません。
それも重要な発見です。
職種名のイメージで判断するより、実際の仕事に近いことを少し試してみる方が、自分の適性は分かりやすくなります。
みらいコーデでは「企画職になるための資格」ではなく実務力を磨く
企画職を目指すとき、
「何か資格を取った方がいいのだろうか」
と考える人もいると思います。
もちろん、仕事によって必要な専門知識はあります。
ただ、企画職では資格だけで仕事ができるようになるわけではありません。
実際の仕事では、
依頼内容を理解する。
情報を調べる。
Excelでデータを整理する。
PowerPointで資料にまとめる。
関係者へ説明する。
フィードバックを受けて修正する。
期限までに提出する。
という一連の流れが必要です。
みらいコーデでは、こうした「仕事の進め方」を重視しています。
ExcelやPowerPointの操作だけを覚えるのではなく、実際の業務を想定した課題に取り組み、成果物を作成し、フィードバックを受けて改善します。
企画職に興味があっても、
「自分に企画経験はない」
と感じている人は多いと思います。
しかし、営業・事務・CSなどで身につけた経験の中にも、企画職へ活かせる力はあります。
重要なのは、これまでの経験を捨ててゼロから企画職になることではありません。
今まで持っている力を整理し、不足している実務力を追加していくことです。
企画職に向いているのは「考えて終わらない人」
企画職に向いている人を一言で表すなら、
「考えたことを仕事として形にできる人」
だと思います。
面白いアイデアを思いつくことも大切です。
しかし、それ以上に、
なぜその企画が必要なのかを説明する。
必要な情報を集める。
資料にまとめる。
周囲と調整する。
実際に動かす。
結果を見て改善する。
こうしたことを地道に続けられる人が、企画職では力を発揮します。
そして、営業で顧客の課題を聞いてきた経験も、事務で業務を整理してきた経験も、接客でお客様の声を聞いてきた経験も、企画職につながる可能性があります。
「企画職に向いているか」を考えるときは、発想力だけを見るのではなく、これまで自分がどんな場面で課題を見つけ、考え、改善してきたのかを振り返ってみてください。
また、企画業務はオンラインで完結できる部分も多く、在宅ワークという働き方とも比較的相性があります。
今の経験を活かしながら、企画職や在宅ワークという新しい選択肢を持つことも可能です。
「自分の経験のどこが企画職に活かせるのか」「在宅で働くために何を補えばいいのか」が分からない場合は、まずは現在地を整理するところから始めてみてください。
